ThinkCentreTiny 実機レビュー

「デスクでノートPCは画面周りに不満がある。」
あるPC雑誌の調査結果なのですが、ノートPCは最大でも15.6インチ程度、解像度もビジネス用途だとなぜかHD規格(1366×768)で表示も荒くイマイチよろしくない(Appleであれば、FHD以上が当たり前なのにWindowsは時代に逆行しているのでしょうか)。おまけにキーボードと画面が固定されているので好きな位置で入力できない。などなど不満の多いアンケート結果が。そんな昨今のビジネスPC環境ですが、ノート以外の選択肢だとスリムタワーでさえ場所を取りすぎてしまいますよね。

何かいい解決策はないものか。

・ThinkCentre Tiny

「解決策あります。デスクトップ型PCが邪魔ならモニターに背負わせたら解決でしょ?」
最低限PCの体裁を整えたスティック型とは一線を画す、メインPCとして快適な操作が可能な「THINKCENTRE TINY」。ぜひデモ機を用いて検証してみたいですよね。

ということで早速Lenovoさんにお願いしたところ、快くデモ機を貸していただきました。

早速「THINKCENTRE TINY」検証してみましょう。

検証するのは「ThinkCentre M710q」

スペックは構成によって変わるのですが、今回の構成は次のとおりです。

・製品構成

「ThinkCentre M710q」

OS:Windows10Pro(x64)
プロセッサ:第7世代 Core i5-7400T(Windows7対応CPUは第6世代までだが、今回の検証機はWindows10のため第7世代CPUでの検証)
メモリ:4GB(4GBx1) 最大で32GB(16GBx2)まで増設可能
ストレージ:SATA PCIe NVMe SSD
※光学ドライブは使用頻度が少ないため非搭載となりますがオプションで外付けUSB光学ドライブが利用可能となります。

ThinkCentreTiny専用モニタ「ThinkCentre Tiny-in-One 22」
21.5インチFHD狭額縁ノングレアモデル

(ノングレアで蛍光灯の映りこみを抑え目に優しい)

スペックだけを見ると必要にして十分のようですが実際に使ってみないとわかりません。
早速負荷実験してみることとします。

●起動

さすがSSDモデルですね。「早い」の一言です。メインPCがM.2の筆者は高速起動に慣れているが遅いと感じることはありませんでした。

●画面表示

常々ノートPCで不満だったあのHD画面(1366×768)。百害あって一利なしのHD解像度もビジネスユースではほぼ選択肢が無く、会社から支給されたものを泣く泣く使っている方も多いのでは無いでしょうか。今回に関してはFHD(1920×1080)だから精細な表示で大満足。本体を単体で使うとなると残念なのは出力ポートがHDMIではなくDisplayPortという点だが、今回のように専用モニタとの組み合わせだとモニタ背面の専用スロットに入れるだけ。(例えるならファミコンのROMソフトの扱いと似ている。)当然ながら専用モニタとの接続は配線すら不要なのが嬉しいポイントだろう。


もちろんモニタはネック部分が伸びるので高さや角度調整することも可能となっている。

●アプリケーションの動作

CPUにi5-7400Tをセレクトしているのでクアッドコア4スレッドのため普通に使う分にはストレスは感じません。Photoshopでの軽いレタッチやイラストレータでのイラスト作成、ワードやエクセルをはじめとするオフィス製品での編集も最新最速のCPUと比べない限りは問題の無いレベル。但し動画編集となると話は別。FHD/30FPSでギリギリ、FHD/60FPSの動画の書き出しは若干のストレスを感じた。検証機がミドルクラスでメモリも少ないためこのような結果となったが、このあたりは初めから最上位フルスペックカスタマイズしておけば対応できるだろう。

●拡張性

小型ゆえの宿命…と思いきや拡張性も悪くない。特にUSBポートの数は普通のタワー型デスクトップに勝るとも劣らないだけの数が揃っている。(前面USB3.0 x 2)(背面USB3.0 x 4)マイク端子、ヘッドホン端子、LAN端子などが揃っており不満はなかった。そのほか、ワイヤレス機能やUSB-Cポート、シリアルポートなどもカスタマイズ追加可能とのこと。自分好みのPCが構築できる。

専用モニタにはフロントにUSBポートを2つ搭載しているのでUSBメモリや周辺機器の利用に便利。ユーザー目線の作りになっているのは嬉しいところだ。

ところで拡張性やUSBの数はともかく、電源入れるのも設置場所であるモニタの裏側に手を伸ばさないといけないんじゃない?私もそう思っていました。でもそこは小さいながらもユーザビリティーに特化したモデルということで代案を用意してありました。一般的には専用キーボードを用意して電源ボタンを配置するのがほとんどだけれど、このThinkCentre Tinyシリーズは専用のUSBポートに接続された普通のUSBキーボードから「ALT+P」で簡単に電源を入れることが可能でした。

●サイズ

公式ページによると
本体寸法:約34.5mmx182mmx179mm
本体質量:約1.32kg (最大構成時)
とのことです。
実際のサイズ感は幅と奥行きがペン1本分と非常に小さい。大雑把な言い方であればでA4用紙の短辺にすっぽり収まるといった感じだからどこにあっても邪魔にはなりませんね。

(iPhone6sと並べてみたがPC本体が非常に小さいのがわかる)

●総評

ThinkCentre TinyはリプレイスPCとしては最適だと思います。
場所を取らない、拡張性がある、モニタとキーボードの位置を自由に決められるという点からもストレスなく仕事をすることができるでしょう。