モバイルPCへの電源供給、USBハブ、HDMIも接続はたった一本のケーブルのみ。USB Type-C専用ドッキングステーションが超便利。

モバイルPCの利便性は携帯性にあるが……

一般的に各メーカーでは10~13インチまでのノートパソコンをモバイルPCとしていますが、昨今の技術向上のおかげかバッテリーの性能も良くなり、その重量とサイズから客先訪問や出張での持ち歩きを前提として設計されています。オフィスで作業している環境のまま持ち出せるのは非常に便利ですよね。

モバイルPCといえば、外出時・帰社時の配線脱着が面倒だと感じたことはありませんか。電源ケーブル、外部モニタ、USBハブ、LANケーブル、外付けキーボード&マウス、ヘッドセットなどなど。もちろん一部はBluetoothなどに置き換えが可能と思うかもしれませんが、やはり高レスポンスや電池切れの心配もない有線接続を選ぶ人も多いのだとか。

モバイルPCの課題点とは

いわゆる次世代型モバイルPCと呼ばれるパソコンは外部ポートを減らしてスリム化が図られUSBポートがUSB type-C(Thunderbolt3)×1のみといった機種まで登場しています。もちろんスリム化に伴い軽量化されているので悪いことばかりではありませんが、拡張は全てこの唯一のポートからとなると外部機器の接続中は充電すら出来ないこともあり得るのです。もちろん従来型モバイルPCにも外出時・帰社時のケーブルの脱着が面倒という弱点があります。これらの回避策としてメーカーは専用ドックを用意していますが、メーカー純正ゆえに高価であり、専用品なので機種に縛られてしまい、別PCを併用している場合はそれぞれに用意しないと対応できません。また機種変更した際も買い替え必須となり、あまりユーザーに寄ったものとは言い難いものがあります。
このような事情のため、多くの方は専用品を避ける傾向にあり「汎用ドック」を検討することになります。サードパーティー各社からは様々な機種が登場していますし、汎用品なので機種を選ぶこともありません。ただ汎用品と聞いて「機能的に我慢か妥協を強いられる」と思われる方もいるでしょう。実際に過去の製品では「◯◯対応」と謳っていても小さな注釈で特定機種を除くパターンが多かったりしました。でもそれはもう遠い過去の話で現在ではUSB-Cが主流なのでPC本体さえ対応していれば接続は1本だけでお手軽にドックを利用することが出来ます。

先日も当編集部に隣接する営業部署の複数の担当者も同じような不満点をこぼしていました。

  • 毎回のPCの接続が煩わしい
  • 限られた予算の中で専用品の購入は無理(予算申請通らない)
  • フリーアドレス導入なので複数人で使いまわしたい

その中のひとりが「パソコンが毎回カニ状態」と言っていました。左右のポートから各種ケーブルが生えている様を表したものです。本体をカニのボディーに、ケーブルをカニ脚に、まさに言い得て妙ですね。やはりどれだけPCが進化しても周辺機器接続には苦労するということです。

最先端の汎用インターフェース USB type-C を活用

さて今回、偶然にもサンワサプライ社様からこれらの需要を満たす製品 「PD対応 USB Type-C専用ドッキングステーション USB-CVDK2」 をお借りすることが出来たのでご紹介します。

外観

画像をご覧いただければ見慣れたインターフェースが並んでいますが、特に注目していただきたいのは USB type-C(PD対応) です。このポートへお使いのPC※を接続するだけでPCへの給電、USBハブ機能、HDMI経由での外部映像出力を含め全ての機能が利用可能になります。

また、USB2.0や電源、LAN、HDMIなど普段は抜き差ししないポートを上手く背面に配置しているので前面がすっきりするのもいいですね。

前面インターフェース USB3.1 type-C ×1、USB3.0 type-A ×2、3.5mm マイク入力×1、3.5mm オーディオ出力×1、
背面インターフェース USB2.0 type-A ×2、HDMI出力(最大4K 30Hzまで) ×1、USB3.1 type-C(PowerDirect) ×2、 RJ45×1、電源ポート(DC20V) ×1

※USB-C(PD対応)端子のあるPCに対応しています。通常のUSBをUSB-Cに変換しての利用は出来ません。

主な仕様

USBハブ部

I/F規格 USB仕様 Ver3.1 Gen1準拠 (USB Ver2.0/1.1上位互換)
通信速度 5Gbps(USB3.1Gen1)/480Mbps/12Mbps/1.5Mbps(理論値)
コネクタ USB3.1 Type-Cコネクタ メス×1(ダウンストリーム)
USB3.0 Aコネクタ メス×2(ダウンストリーム)
USB2.0 Aコネクタ メス×2(ダウンストリーム)
USB3.1 Type-Cコネクタ メス×1(アップストリーム)
供給電流 前面USB3.1Type-Cポート/最大1500mA
※USB PD非対応。QuickCharge2.0対応。
前面USB3.0ポート/1ポートあたり最大900mA
背面USB2.0ポート/1ポートあたり最大500mA
背面USB3.1Type-Cポート/最大80W(20V/4A)
※USB PD対応。

映像出力部

コネクタ HDMIタイプA(19pin)メス×1
対応解像度 3840×2160(30Hz)
2048×1152(24/30Hz)、1920×1200(24/30/60Hz)、1920×1080(60Hz)、1680×1050(60Hz)
1600×1200(60Hz)、1400×1050(30/60/75Hz)、1366×768(30/60Hz)、1280×1024(60/75Hz)
1280×800(60Hz)、1280×768(30/60Hz)、1280×720(60Hz)、1024×768(60/70/75Hz)
800×600(30/60/75Hz)

LANポート部

I/F規格 IEEE 802.3(10BASE-T Ethernet)
IEEE 802.3u(100BASE-TX Fast Ethernet)
IEEE 802.3ab(1000BASE-T)
通信モード フルデュプレックス/ハーフデュプレックス
アクセス方式 CSMA/CD
ポート構成 RJ-45ポート(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)Auto-MDIX、AutoNegosiation対応
電源電圧 5V
※通信速度についてUSB3.1/3.0接続時のみ1000BASE-Tに対応。

オーディオ部

コネクタ 音声出力端子 3.5mmステレオミニジャック×1
マイク入力端子 3.5mmミニジャック×1

共通仕様

I/F規格 USB仕様 Ver3.1Gen1準拠 (USB Ver2.0/1.1上位互換)
電源 ACアダプタ(DC20V/4A)
動作温度範囲 0~40℃
動作湿度範囲 20~80%
サイズ W171×D75×H27mm(横置き時/スタンド含まず)
重量 730g
付属品 ACアダプタ(DC20V/4A)×1、USB Type-Cケーブル(0.5m)×1、専用スタンド×1、取扱説明書、保証書

製品を触ってみた感想

全体的にバランスの取れた製品であり、非常に便利な製品であることは間違いないです。特に外出の多いスタッフの居るオフィスでは本機の有無で快適度が大きく変わってしまうことからも導入を強く推奨できる製品でしょう。……と良い面ばかりを強調しがちですが、惜しい点もチラホラ。ポート類をバランスよく配置しているので普通に利用するにはあまり不足は感じられないかもしれませんが、「なんで?」と思うところをここに記載しておきます。せっかくお借りしたのに一切忖度しない点については申し訳ないと思いますが、あくまでユーザー目線ということで。

ここが惜しい

  • 脚部分が軽い
    ケーブルやUSBメモリなどを抜き差しする際に本体が軽すぎて動いてしまう(逃げてしまう)のでストレスを感じました。動いても良いと考える方以外は両面テープでの設置が良いかもしれないですね。(理想で言えば本体に固定用ネジ穴やマグネット内蔵するなど一工夫欲しい)
  • SDカードの読み書きができない
    スリム&スタイリッシュPC、MacbookシリーズなどにはSDカードリーダーライターが搭載されていません
    。これらの製品では外付けを想定しているからですが、本機にSDスロットは無いためUSB接続のSDカードリーダーライターを別途購入する必要があります。このあたりの周辺機器が強みであるはずの同社製品としてなぜ搭載していないのか非常に惜しいポイントです。
  • HDMIが1ポート、4Kは30Hzのみサポート
    最近のディスプレイは高解像度化が進み、4Kでさえ60Hzは当たり前になっています。特に2019年7月現在で4Kモニタを利用している/または選択するユーザー層(デザイナーやイラストレーターなどのクリエイター層)や複数パネルを利用するユーザー層(個人投資家など)は重視しているポイントなので競合製品に流れてしまい購入に踏み切れない人も多いのではないでしょうか。
  • やや強気設定の価格帯
    メーカーサイトでの標準価格は税込み41,904円(2019年7月現在)です。メーカー純正の専用ドックと同価格帯、競合の汎用ドックより高額なので非常に悩ましいですね。基本的に純正ドックのリプレイスや代替機として検討する商品なので同価格なら相性問題の出ない同一メーカー品のほうがいいと思うユーザーは少なくないですから。※実際には市場価格で調整されているので各社の純正品と対抗可能となっているようです。
  • USB-C 搭載機種を利用している方はすぐにでも導入を検討できる製品

    上記でいろいろ 文句言って 評価していますが、ぜひ使っていただきたいアイテムなのは間違いありません。今までカニかハリネズミかと思うほどケーブルが生えていたPCがケーブル一本だけであっけなく完結してしまいます。特にオフィスでの作業時に威力を発揮することになるのですが、私のおすすめはPCをクラムシェルモード(閉じて使える状態)にしてキーボード&マウス、HDMIを接続しデスクトップ機のような使い方をすることです。オフィス内ではシンクラサイズのデスクトップに、外出時にはモバイルPCに。PCの切り替えとは違い環境は同じなので作成したファイルを忘れることもありませんから。

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